FX・仮想通貨・市況

11/25〜11/29 ドル円の展望を考えてみる

こんにちは。

寒いですね、もうすぐ12月になりそうですね。

自分は今年の12月はクリボッチになりそうなので、若干涙目です。

さてさて、来週のドル円の見通しをちょっと書いてみたいと思います。

今週の振り返り

今週は動きの少ない1週間となりました。

月曜日にリスクオンからドル円も一時109円を上抜けたものの失速、日本株や米株も上値追いの動きが見られず続落していったことでドル円も108円台に押し戻されました。21日には日経が一時400円安となったことから下げ足を早めたものの、108円30銭を割る水準では底堅く、結局22日は株価が戻したこともあって108円後半で弾ける形となりました。

オーダーの状況

やや下に買い注文が集まっている一方、金曜日まであった上の売り圧がやや軽減されているように見えます。まぁ明日になったらまた変化していると思いますが、買いがやや厚くなってきているように思えます。一方、ストップロス注文(白抜きのバー)は上下ともに少ないので、燃料が少なく動きにくい状況が基本的には続きそうです。

また、ちょっとポンド円を見てみましょう。

ポンド円では22日に急速にポンドが下落したことから、売り注文が139.8〜非常に多く積まれている状況です。139.8と140.0付近にはストップ買いもある一方、下は139.2、139に大きめのストップ売りもあり、更に138円台はスカスカであるため、下抜けには注意が必要な状況となっています。

マーケットの状況

金曜日のダウは100ドル超上昇、4日ぶりの反発となりました。ただ、引けにかけて上げ幅を広げたものの更なる上値追いには乏しく、米PMIが市場予想を上回ったもののドル円が押し戻されたこと等もあり、ダウの上昇幅も限定的なものとなりました。

今週は株価が全体的にやや下落基調であったことも、ドル円が伸び悩んだことと一致していますし、どちらかと言うと「株価が下落した割には、ドル円は底堅かった」と見ることも出来るかもしれませんね。

個人的な見方

まず、金曜日に重要なヘッドラインが2つありました。それは、

・トランプは香港人権法案の署名を明言しなかった

・トランプは米中貿易協議の第1段階の最終合意が「非常に近い」と発言した

この2点です。

これらはどちらもリスクオンの材料として働き、これまでであればほぼ間違いなく株価も上に吹っ飛ぶようなヘッドラインです。米中問題に関しては何度も合意が近いとの報道はされてきましたが、ヘッドラインが出る度に上に反応する、そういった状況だったのは皆さんご存知かと思います。しかし、金曜日はそれほど反応しませんでした。ダウは3日続落して、反転には絶好のタイミングだったと思います。にも関わらず上昇は限定的にとどまり、このあたりに相場の変調を感じます。

また、経済指標も同様です。

・11月の米製造業PMI速報値は52.2と、市場予想の51.5を上回った。

・サービス部門PMIも51.6と、市場予想の51.0を上回った。

ここ最近の相場だったらどうでしょうか?ドル円が上抜けて株価指数もドカンと上昇する、そういう相場でしたよね。しかし金曜日はこのPMIを受けてもドル円は上がらず、といった状況でした。

もっと言うと、同じく金曜日の夕方に発表されたドイツの製造業PMIは10月の42.1から大きく改善し、43.8となりました。これもマーケットのリスクオン材料です。これまで下げ続けていたドイツのPMIが下げ止まり、上昇の兆しを見せ、更に米国のPMIも市場予想を上回った。良いヘッドラインが出た。にも関わらず、ドル円も上がらず、株価もそこまで上がらず、というのが金曜日の状況でした。

更に、もう1枚表を載せます。金曜日の通貨強弱です。

円が強いです。株価が堅調だったのに、円が強い。珍しいですね。

今日行われる香港での選挙を睨んで、保守的な相場だったのでしょうか?最近も香港関係のヘッドラインは出ますが、そこまで大きく相場に影響を与えてはいません。材料としては、違うと思います。

・シカゴIMM通貨先物ポジション

シカゴIMM通貨先物ポジションを見ると、1週間ちょっと前の時点ではありますが、円売りが溜まってきている状況であることが分かります。金曜日の動きは、この流れがやや反転しつつある兆しなのではないか?と個人的には感じています。

明日、上記のポジション状況が更新されたものが発表されますが、これは11/19時点のものが発表されます。11/19はそう、最初の表を見ると分かるとおり、ドル円が109円の節目から跳ね返された翌日です。つまり、11/19時点でJPY Short→JPY Longに反転していれば、流れが変わった可能性は大きいのではないかなと思います。

・ドル指数

一方、ドルそのものの強さを表すドル指数は、強い状況です。これから見ると金曜日の夜発表されたPMIの結果にもちゃんと反応して、ドルが大きく買われていることが分かります。ただ、ドル円が上がっていない。株高であったのに、いかに金曜日の円買いが強かったかを表しているように見えますね。

金曜日の相場は割とリスクオン気味であったのに、円が強く買われた

ここが一番のポイントで、円ベースで見ると流れが変わりつつあるのでは、と思います。

ドルは強いと書きましたが、ここでもう1つ見てみましょう。

・Fedwatch

12月のFOMCでの政策金利の市場への織込み度を表すFedwatch。現在の水準を見ると、据え置き93.4%、25bp利上げ6.6%となっています。そして、利下げは0.0%。

1ヶ月前に30.6%あった25bp利下げの確率が、0.0%。つまりマーケットは(先日のFOMC議事録の結果等も受けて)FOMCは当面政策金利を据え置くだろう、と見ています。むしろこの6.6%の利上げ可能性すら小幅に織り込んでいる形になります。

しかし、マーケット環境が急変したら、この限りではないでしょう。確かに足元の経済指標が改善していることもあり、12月利下げは自分もまずないと思っています。しかし、株価の急落等が万が一あれば、利下げの可能性(噂レベルでも)も出てくるのでは、と思っています。現在の0.0%が12月のFOMCまで継続するとは考えにくい、というのが個人的な見方です。そうなればドルも下落するでしょう。

現行の水準から織込み度が変化するとすれば、利上げ確率が上昇、もしくは利下げ確率が上昇するかの2択しかありません。これまで段階的に利下げを行なってきたFOMCが、1回の検証も行わずに12月のFOMCで急に利上げに方針転換するでしょうか?マイナス金利の導入さえ望んでいるトランプ大統領の意に反していきなりそんな事をするとは思えません。どちらかに織込み度が変化すると想定するならば、下ではないかなと思っています。

まとめ

以上から、来週のドル円相場の見通しは材料が少なく横ばいだと思っていますが、どちらかに動くシナリオがあるとすれば、最後の金利の話からも、下方向だと思っています。また、金利が低下したからと言って株価が下がるとは言えない(緩和期待での株高)ですが、利下げを意識させるための株価下落(督促相場)の可能性は、頭の中に入れておく必要があるのかな、と思っています。

また、最初にちょっと書きましたが、ポンドも上値が重くなってきている状況です。下方向への更なる仕掛けがあった場合、ポンド売りドル買いならマーケットへの影響はあまりないでしょうが、ポンド売り円買いのフローが加速すれば、クロス円の下落からマーケットが変調する可能性も見ておかなければいけません。

とは言っても、米中のヘッドライン次第で雰囲気が一変する今の相場なので、あくまでご参考程度に。

以上、来週の個人的な見通しでした^^