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12/9〜13 相場見通し+最近の相場に感じる異変

こんばんは。

来週の相場見通しと、その他もろもろです。(むしろ、もろもろがメインになってしまいました・・・)

今週の振り返り

とにかく強いですね、株が。

週初にはISMが悪かったことや、トランプ大統領が米中交渉について「合意は急がない」と発言したこと等で日米株価は下落しましたが、週の後半にはきっちり戻してきます。

下落のタイミングで都合良く、トランプ大統領の発言は「その場の思いつきだった」「依然合意に近い」とヘッドラインが流れたことで株価も戻し、結局は米中次第、というような雰囲気は相変わらず、といったところです。

直近の相場から感じること

上のグラフを見て、何か思うところはないでしょうか?

ドル円は灰色ですが、よく見てみて下さい。

週初から実に1円近く下落しています。でも、株価はほぼ横ばいです。

ここ最近に限ったことではないのですが、ドル円が下落しても(日経平均)株価は下がらなくなってきています。

株が強い一因には、FRBがステルスQE的なことを行なっていることも要因に上がるかと思います。

こちらはFRBが公開しているバランスシート。これまでB/Sを縮小してきたFRBですが、9月に一転、反転してまたB/Sが膨らんできているのが分かりますね。このタイミングはマーケットにも暗雲が立ち込めた8月を乗り越え、上昇トレンドに回帰したタイミングと重なります。

つまりは、このB/S上昇がどこで一段落するか、これは一つ重要なポイントなると思います。

そして、気になることがもう1つ。

動き出した日本の金利

これはさっき適当に作った、日経平均(オレンジ)と米金利(10年、青)とUST(米債)10年ーJGB(日本国債)10年(灰色)です。

直近では日本の金利は大きく上昇しており、JGB10年は0%付近まで戻してきました。

金曜日の雇用統計の際にもドル円が上がらなかったことに違和感があった人も多いかと思います。金曜日に限らず、足元では米金利も上がっていますが、JGBも上がっているため、日米の金利差は縮小しています。米金利があがるとドルが買われますが、日本の金利も上がると円も買われます。つまり「ドル買い・円買い」となることによってドル円は米金利が上がったとしても必ずしも上がらなくなります。上の図は割と長期の期間(リーマン前)から取っており、今回の日本金利の上昇局面は、今までの日本の金利の推移から見ても割と大きめの上昇であることが分かります。

これまで、日銀は「10年物国債金利がゼロ%程度で推移するよう、長期国債の買入れを行う」ことしてきたこともあり、2017年頃からはずっと動くこともなく、ヨコヨコしている状態でした。2019年に入ってからは世界的な緩和期待、金利低下で日本の金利も低下してきたものの、ここへきてリバウンド、といった感じです。

この先どうなるんですかね・・・

金曜日の相場の解釈

金曜日はドル円が行ってこいの展開にも関わらず、株は大幅高になりました。何故か?

しばらく考えましたが、個人的な結論はこうです。

・ドル円の行ってこいは、日米利回り格差の低下によるもの

・足元では日本の金利上昇により利回り格差は低下してきており、金曜日もそれを踏襲する形になった

・よくある「債券買い」による米金利低下→ドル円下落、というケースではなく、日米双方の債券売りによる(結果的な)ドル円下落だった。債券売りは基本的にリスクオンであり、金曜日も株高だった

という解釈です。日本の金利が上昇している背景は、秋の行き過ぎた金利低下の巻き戻しなのでしょうか・・・解釈の難しいところですね。

今週の見通し

色々書き過ぎてしまったのでもう書く余力が・・・という訳ではないですが。

今週の見通しは・・・

正直「書けません」(笑)というのも今週は重要イベントが目白押し。予想不可能でしょう。

特に意識しておくのは12日で、FOMCと英国選挙の日。

英選挙は、今のところボリス・ジョンソン首相率いる保守党が優勢ですが、労働党が追い上げを見せており、万が一現職の首相が負けるような事態になれば相場もポンドを中心に荒れることが見込まれます。選挙が直接そこまで相場に大きく影響を与えるとは今のところ考えていませんが、ブレグジットの時のような「まさか」が起きるリスクは想定しておく必要があるかと思います。

FOMCは市場では政策金利は据え置きがほぼ100%織り込まれており、先週わずかにあった利上げの織込みも解消される形となりました。据え置きとなった時、果たしてマーケットはどう反応するのか?利下げの次は利上げ。この株高局面での利上げは、整合性も取れています。(トランプは自身の選挙に向けて猛反対するでしょうが)FRBは、金利を据え置けば間違いなく尋ねられるのは今後の利上げ方針でしょう。

そして、そうなった時にJGB利回りはどうなるか?これ、今後の株価も含めた重要なポイントになるのではと思っています。上図のように日米金利差が今後も縮小傾向で推移するならば、やや長いスパンで見ると、いずれはFRBは利上げへ→米金利上昇、JGBも引っ張られ上昇、日米金利差縮小継続→ドル円下落→株下落

というシナリオがワーストなのではないかな、と思います。また、金利が上がってきたらJGB10年も上限目処の0.2%が意識されてくることもあるかもしれません。仮にそうなった場合、日銀はどういう対応に出るのでしょうか。12月の日銀会合はFOMCの約1週間後の18-19日。FOMCの結果を受けてJGB金利が大きく反応することがあれば、ちょっと前までマイナス金利の深堀りなんて言われていましたが、むしろ上が意識されてくることもあるのかなぁ、なんて思っています。

縮小している日米金利差からドル円はどうしても上昇しずらく、(さすがに月曜は米株大幅高の流れを受けて上昇スタートにはなるでしょうが)かつ12日まではポジションを傾けづらい、FOMCでは利上げへの方針転換が意識されて株安につながり、そして15日の米国の関税引き上げ・・・という流れになりそうな気が、個人的にはしています。

とにかく読みにくい今後の相場。金利を見る際はJGBもよく見ていく必要が今後は大きくなるかと思います。

例のごとくまとまりがなくなってしまいましたが、以上です。