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通貨のボラティリティから考える値幅

こんばんは。

今日は、為替のお話を少し。通貨の持つボラティリティと、そこから考える値幅についてのお話をしてみようと思います。

FXをやっているトレーダーの多くが気にする「値幅」。pipsとかぴっぴとか言ったりもしますね。「今日は100ぴっぴ取れた!」とか「20ぴっぴで損切り」とか。

その値幅の決め方、みなさんはどうやって決めていますか?

「ポン円はボラティリティが大きいから、50ぴっぴくらい取れるかも!」と、アバウトに決めてしまっていないでしょうか?今回はそのあたりのデータを主要通貨で見てみました。

2019年の主要通貨のボラティリティ

すごいシンプルなグラフですが、ドル円、ユロ円、ポン円と、クロス円主要3ペアの2019年の日次ボラティリティを以下のように並べてみました。ちなみに、

日次ボラティリティ=(その日の高値)ー(その日の安値)

と、至ってシンプルに計算しています。

こんな感じになりました。右上の図は、2019年の、1日あたりの平均ボラティリティと、最大ボラティリティです。ちなみに最大ボラティリティは3ペアどれも、正月1/3の記憶に新しい、あのクラッシュ時に記録しています。ポンドは当然ながら値動きが荒く、この間の英選挙の時にも4円超のボラティリティを記録しており、ドル円やユロ円と比べるとその動きの凄まじさが分かりますね。

なんで通貨毎にボラティリティが違うの?

通貨のボラティリティを生む要因は様々ですが、一番よく分かりやすいのは「流動性」でしょう。

板取引をやったことのある人であれば簡単にイメージ出来ると思いますが、通貨も「買い手」、「売り手」がいて初めて取引が成立します。

例えば100円の物があって、99円で買いたい人、98円で買いたい人が非常にたくさんいれば、その物の価格はなかなか97円には下がらないでしょう。一方で、その物の取引が全然行われておらず、100円の次に買いたい人の価格が90円だったら、(100円で買い手がいなくなると)次にその物がつける価格は90円になります。この時のボラティリティは10円で、前者とくらべてボラティリティが全然大きいことが分かりますね。

このOandaの記事はちょっと古いですが、各通貨(ペア)毎の取引量が載っています。

やはりUSD、EUR、JPYは取引量が多く、ペアではEUR/USDが取引量が最も多くなっている一方、GBPはやや取引量が少なめです。これが、ポンドのボラティリティが大きい要因の1つです。

その他にも、ボラティリティを決める要因は政治的要因(これは言わずもがな、ブレグジットの流れを受けたポンドの動きが証明しているでしょう)や、政策金利の変動(米利下げを受けた今年のドル円の動きが分かりやすいですね。これも政治的要因か)等様々ですが、ここでは割愛します。興味のある方は、インプライドボラティリティーとか調べて見てください。

トレードへの活用

なんで通貨毎のボラティリティを知っていなければいけないかというと、それはもちろん「より適切な利確ポイントを定めるため」でしょう。例えばデイトレーダーが「今日はドル円で1トレード200pips取るぞ」と決めて、その日の最安値でロング出来ても、デイトレで200pips取るのは現在の環境ではまず無理でしょう。ドル円のボラティリティが低いからです。(もちろん、エントリーを繰り返せば200pipsに到達することも可能でしょうが・・)

そうすると、せっかくエントリーしてプラスになっても、上がるのを待っている間に反転して気付いたら含み損になってしまいますね。

一方で、スイングトレーダーなら、1週間程度持って200pips取れることはあるかもしれません。このように

「その通貨がどれくらいのボラティリティを持っていて、自分がトレードしようとしている期間での値幅を想定しておくこと」

はとても大事なことだと思います。

今回の記事を書いている時に、もう1つ有用なサイトがあったので載せておきます。

investingの海外版で、ここでは適用する週数を入力すると、その期間での各通貨の変動率を一覧で出力してくれるものです。上の方で僕は日次で計算しましたが、こちらのサイトは週ベースで見ることが出来ます。

まとめ

ではでは、今回のまとめです。

・通貨によってボラティリティは異なる。ドル・ユーロに比べてポンドはボラティリティが大きい

・ボラティリティは流動性の違いや、通貨を発行している国の政治的な要因などによって生み出される

・トレードをする際にはその通貨のボラティリティを意識しておかないと、適切な利確ポイントを設定出来ない(タイミングが早すぎるor逃してしまう)

・トレードスタイル(期間)によってもボラティリティの大きさは違うので、自分のスタイルに合った期間での通貨のボラティリティを理解することが大切

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