FX・仮想通貨・市況

2020.3〜最近のマーケットに起こっていることと現状認識〜

こんばんは。

久しぶりの投稿となります。

マーケットは大荒れですね。VIX指数も40を超え、ダウも1000ドル以上の乱高下を繰り返したりと、まさにパニック相場。

ここ最近の相場起こったことと、今後起こりそうなことをまとめてみようと思います。

ダウ平均

もうご存知かと思いますが、ダウ平均から。

1月にコロナウイルスの話が出てから一旦は下落したものの、持ち直して最高値を更新、30,000ドルにタッチするかとさえ思われたところで改めてコロナウイルスリスクが顕在化。2/21が金曜日→2/24に1,000ドル超の大幅下落、その後も下げ止まらずに25,000ドルを割り込みました。重要なサポートラインの24,700ドル付近にタッチした後は一旦大きく反発し、翌週月曜の3/2には1,300ドルに迫る史上最大の上げ幅を見せたものの、翌日には再度800ドル近い下落、更に翌日は再度1,000ドル超の上昇・・・とパニック相場となっている状況です。

ちなみに、執筆時点(3/8夜)時点でサンデーダウが500ドル近い下落となっており、これが明日のオープン後まで続くようであれば25,300ドル付近となり、再度25,000ドル割れを伺う展開となっています。日足ベースではRSI30台と売られ過ぎてはいますが、こんな相場だとテクニカルも無視した動きも現れるので、あまり参考にならないかと思います。

個人的にはコロナ要因だけであれば再度リバウンドを試すかと思っていました。が、ここへ来てもう一つ懸念材料が。そう、

「原油」ですね。(後述)

原油相場が大きく下落して40ドル台前半、さらにはこの土日のヘッドラインで明日は30ドル台でのスタートもあり得そうです。このような外部環境から、ちょっと厳しい状況ではないかと見ています。

続いて為替を見ようかと思いましたが、先に原油にします。

原油

続いて原油。金曜日に完全に崩れてしまいました。

金曜日、そして土曜日に起こったことについてはこちらを参考にしてください。

重要なポイントが2つあります。

①OPEC交渉の決裂

金曜日に行われたOPEC加盟国・非加盟国間の交渉が決裂しました。何故かと言うと、記事にあるとおり、価格下落を見込みこれ以上の減産を希望しないとロシアが主張し、減産に反対したからですね。現状も既に減産を行なっているところ、更に減産を行なっても、(コロナウイルスによる需要の減少などから)価格下落に歯止めがかからない場合、どうしようもなくなってしまいます。なので、これ以上の減産が出来ない、というのがロシアの考えかと思います。生産量も減らし、価格も下落し・・・となったらもうどうしようもないですからね。

②サウジアラビアの増産

「では、それなら」とサウジアラビアが次に取ろうとしている手段が、増産です。記事によると、現在の970万バレル/日から1,000万バレル/日まで増やす予定とのこと。コロナで需給がやばい(=価格が落ちる)ので減産しよう、でもロシアが反対、そしたらいっそのこと生産増やして収益は維持しよう!ってことでしょうね。

いや、やばいですね。

ただでさえコロナウイルスで原油の需要が落ちているところに増産なんてしようものなら、価格は需給で決まりますから・・・

というわけで、原油を巡る環境は極めて厳しい状況です。

(参考)

でも、サウジが増産して価格が下落したら、サウジにとっても良くないのでは?と思うかもしれません。

たしかに良くないです。

が、サウジにはまだ余裕があります。下記は各国の原油生産コストを比較したものです。(探したのですが大分古いデータしかなく、すみません)

サウジアラビアの生産コストってダントツで安いんですよね。なので価格が下落しても、ロシアと比べるとまだ余裕があるのだと思います。

ちなみに初めの原油のグラフをダウよりも長いスパンで取ったのは、2016年頃の動きも載せるためです。2016年初に原油ショックが発生し、30ドルを割り込んだ時は株価もやはり下落し、原油価格に連動するかのように動いていた記憶があります。金曜日のダウ平均も若干ですが原油に追随(こんな相場だともはやどちらがどちらに追随しているのか怪しいですが)しているような傾向も見られ、月曜日以降も注意する必要があるかと思います。平常時は原油が上下したところで株価にはそこまで大きなインパクトにはならないことが多いですが、こういうマーケット状況だと悪材料にはとことん引っ張られる傾向があるので、原油が下落基調から反転するまでは株価も厳しいのかな、と見ています。

米金利

米金利(10年)はもう何も言うことはなく、史上最低の水準となりました。2018年後半に3%を超えていたことが嘘のように、現在は0.7%後半の水準です。ここまで来るともう今後の動きは予想も出来ませんが、金利低下に拍車を掛けたのはFRBの緊急利下げでしょう。

FRBはマーケットの混乱に対応するため、3/3に緊急利下げ、しかも50bpの利下げを行い、FF金利(政策金利)を1.00%-1.25%に引き下げました。これまで米株も利下げによる金融緩和をきっかけに株高を牽引してきたところもあり、一早く対応したというスタンスかと思います。しかし結果的には株価は乱高下、金利は一段の低下となり、未知の領域に踏み込んでしまいました。

更に、下記は現時点でのFedwatchです。

これが何を意味しているか、分かりますか?

18日のFOMCでのTARGET RATEは25-50bpが28.4%、50-75bpは71.6%、それ以上は0です。ちなみに現在のFF金利は先ほど書きましたが、100-125bpですね。すなわち

・市場は緊急利下げを既に行なったにも関わらず、FOMCでの更なる利下げを催促している(というか、100%織り込んでいる)

・更に25bpどころか、50bpの利下げすら30%弱織り込んでいる

ということです。

今後マーケットが更に崩れれば、マーケットは更なる緩和を催促しに来るでしょう。50bp利下げをまだ30%しか織り込んでいないということは、それすなわちまだ70%は織り込み余地があるということです。これだけ下がっている金利ですが、まだ底をついたと考えるのは早計と見ています。

ドル円

最後にドル円です。

ドル円もこれまた凄まじい下落となっています。

コロナウイルスを巡るヘッドラインから、日本の地政学的リスクで円が売られ、ずっと抵抗線であった110円を突き抜けてしまい、112円にまで到達したのが2月後半でした。しかしそこから株価下落の波に飲まれ、米金利低下によるドル売りと(結局)リスク回避の円買いのダブルパンチでドル円はとてつもないスピードで下落し、一時104円をつける展開となりました。

下記は、ドルインデックス(左)と円インデックス(右)を並べたものです。いつもUSD/JPYのような形で見ていますが、ドル単体、円単体で見るとそれぞれ完全にリンクしてダブルパンチでドル円に効いたことが分かるかと思います。

言うまでもなく、ドルは米金利低下が売り材料、円はリスクオフが買い材料となっています。これらの2つが解消しなければ、ドル円の上目線は厳しいと思いますし、片方が解消しただけでも上値は重そうだな、と見ています。一応日足ベースでは104円台がサポートラインになっていますが、ここを抜けてしまうと100円付近までサポートラインがない状況ですね・・・。厳しい。

(おまけ)金

最後に金相場についてもちらっと。

金相場については週足ベースにしています。

このチャートでは消えてしまっていますが、金は2/28に3%を超える大幅な下落となっており、この原因は同日にダウが1,000ドルを超える大幅な下落となったこと(に加えて連日の大幅安となったこと)により、投資家が換金売り(当然ながらレバレッジを効かせている投資家もたくさんいますし、それらの投資家のアセットが毀損されたことによって証拠金を維持するためのキャッシュ需要から高値圏の金が売りの標的となった)のため、金を売ったと言われています。

しかし、金利の見通しが極めて低くなっている中、金の需要は変わらず、株価が回復してくると(本来はリスクオフの後退で売られるはずの金が)むしろ買われる、といった動きも見られるようになってきました。直近3/7(金)の雇用統計でも、結果が良好であったことから瞬間的に金は2%近く売られましたが、結局戻しているといったように、非常に強い状況になっています。金利環境が変わらない限りは強い状況が続くのかなぁ、と考えています。

まとめ

久しぶりの記事&材料が豊富だったこともあり、かなりの分量で書いてしまいました。自分の知識の復習のためではありますが、少しでも参考になることがあれば幸いです。

今後の重要イベントとしては、間違いなく3/17-18のFOMC、そして3/18-19の日銀会合が焦点になってきます。FOMCは25bp or 50bpの利下げは行うでしょうが、問題は日銀ですね。FOMCが緊急利下げを行なったのと同様に、日銀も3/2から、これまで毎回約700億円買い入れていたETFを、約1,000億円に増額しています。つまり、日銀も会合を前にしてカードを1つ使ってしまっているわけですね。

となると、マーケットインパクトを与えるとなるとこれ以上の緩和を打ち出さないといけません。しかし、マイナス金利の深掘りかETF増額あたりしか今の所思い浮かばない中、市場の期待以上の回答を出すのは相当至難なのではないでしょうか。難しい判断を迫られそうです。

とりあえず当面は米金利と原油、この2点を材料とした相場環境になるのでは、というのが僕の見立てです。コロナから始まった今の相場ですが、今後はコロナに対しての世の中の動きが平常運転にいつ戻るかという見通しが立つことがマーケットを沈静化させる材料になり得るのでは、と思っています。

所々分かりにくくてすみません。乱文になってしまいましたが、ご容赦ください。

ではでは!また不定期で更新していきます。